コソボ、セルビア系住民のデモ隊暴徒化 取材車両を破壊、NATO軍兵士ら80人超負傷

コソボ北部でデモを行っているセルビア系住民らが暴徒化し、報道陣の車2台が破壊された。コソボで撮影(2023年 ロイター/Ognen Teofilovski)
コソボ北部でデモを行っているセルビア系住民らが暴徒化し、報道陣の車2台が破壊された。覆面をした男らがアルバニア語のナンバープレートを付けた車のフロントガラスを壊すなどした場面をロイター記者が目撃した。
当地ではデモ隊と警察の衝突が起きており、29日には鎮圧に乗り出した北大西洋条約機構(NATO)平和維持部隊の兵士30人のほか、デモ参加者52人が負傷した。
NATOは声明で、事態の鎮静化に向けてコソボに追加部隊を派遣すると述べた。
コソボ全体ではアルバニア系住民が人口の90%以上を占めるが、北部のセルビア系が多数派の地域でセルビア系住民が市長選をボイコットし、アルバニア系の市長が誕生したことから、緊迫した状況が続いている。
