北朝鮮の金正恩は睡眠障害でアルコール依存高く 体重は140キロ半ばに増加か
金正恩と娘のジュエ KCNA - REUTERS
<威信をかけたスパイ衛星打ち上げが失敗するなど将軍様のストレスは増すばかり?>
韓国の公安機関の国家情報院は、「北朝鮮の金正恩国務委員長が相当な睡眠障害になっており、体重が140kg半ばに上るものと把握された」と31日、韓国国会に報告した。韓国経済など韓国メディアが報じた。
国会情報委員会の与野党幹事のユ・サンボム国民の力議員とユン・ゴンヨン共に民主党議員によると、委員会に対してキム・ギュヒョン国家情報院長がこのような報告をしたという。
ユ議員によると、国家情報院は「北朝鮮当局が最高幹部の不眠症治療のためゾルピデムなど最新の医療情報を集中的に収集するように命じられ、金総書記が相当な睡眠障害を経験していると推定される」と説明したという。
ゾルピデムは日本ではアステラス製薬が販売する睡眠導入剤「マイスリー」の主成分で、寝付きの改善薬として処方される。副作用として夢遊行動、昼間の眠気、めまい、幻覚などがあり、日本では麻薬及び向精神薬取締法における第3種向精神薬として指定されている。
ニコチン、アルコール依存症の可能性も
国家情報院は「北朝鮮がマールボロ、ダンヒルなどの外国タバコ、また高級な酒のつまみを大量輸入していて、金総書記のニコチン、アルコール依存度が高まって、さらにひどい不眠症に悩まされる悪循環に陥っている可能性も注視している」という。
また「16日に公開された写真では、目元にはっきりとクマが見えるなど、疲れたようすが歴然としていた。また体重についてAIで分析した結果、約140キロ台半ば推定される」とした。
そしてユ議員は「昨年末からは金総書記の手、腕に引っ掻いたあとに悪化した傷が引き続き確認されたが、これについて国家情報院はアレルギーとストレスが複雑に作用した皮膚炎と推定している」と語った。
かねてから国家情報院では金正恩が生活習慣病にかかっていることを指摘し、体重については「2012年に初めて登場したときは90kgだったが、2014年には120kgに、さらに最近では130kgにまで増えたと推定される」と説明していた。2021年には北朝鮮メディアが「金総書記の体重減、国民が心配」と異例の報道をしたものの、どうやらこれは一時的なもので、その後リバウンドしたもようだ。
最近ではミサイル発射などの視察に愛嬢ジュエを伴って現れている金正恩。後継者として娘が成長する日までは健康に留意して、溜まったストレスから極端な行動を起こさないでほしいと願うばかりだ。