ロシア、国家の求める「歴史認識」を強化 民主派拠点の人権センター、反体制派スパイとして閉鎖へ
「記憶は国のもの」
がらんどうになった展示室の椅子に座りながら、バフミンさんはロシア政権について、歴史に対する異なる解釈が、政権側の主張する「物語」を揺るがすことを恐れていたと指摘した。この部屋は以前、スターリンによる大粛清の被害者に関連する品で埋めつくされていた。
「いまや記憶の占有が行われている。国家によって独占されているのだ」とバフミンさんは語る。
「政府の占有や態度にそぐわないものは全て、敵意があり不必要だと見なされる」
ロシア政府がウクライナでの「特別軍事作戦」と呼ぶ侵攻に対し、同センターは反対を公然と表明している。昨年3月に公表した声明で、ロシア社会は「隣国で死や破壊、深刻な苦痛を引き起こす恐ろしい危機の渦」に身を任せ、飲み込まれることを容認してしまったと批判した。
声明は「あからさまな抗議の姿勢はもちろん、何が起きているかを伝える正しい言葉さえ、自動的に抑圧の対象になってしまった」と指摘した。
ロシア政府は昨年2月、ウクライナに軍を派遣した直後に、大々的な「検閲法」を導入。軍の信用を落とす行為に対する禁錮刑の刑期を延長するなど、厳罰化を進めた。
サハロフセンターは12月、「外国代理人」に関する法律に違反したとして500万ルーブル(約816万円)の罰金を科された。
さらには1月、米国を拠点とするアンドレイ・サハロフ財団が「好ましくない団体」に指定された。これは「外国代理人」よりも重罪に問われる可能性のある分類だ。
サハロフセンターの活動は今後、オンライン上だけに制限され、所蔵されていた書籍や資料はモスクワ中のアパートに分散して保管されることになるだろうとバフミンさんは言う。
同組織は完全に閉鎖されたわけではない。だが、バフミンさんは取材時点で、ロシア司法省の「現場調査」が4月28日まで続くと話した。
もしこの状況にサハロフ氏がいたらどうしていただろうかとバフミンさんに尋ねると、サハロフ氏は常に弾圧に抵抗してきたと答えた。
「サハロフ氏は、いま起きていることを断固として受け入れないだろう。彼がどんな行動を取ったか、それは分からない」
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