「反ワクチン」論者として物議を醸す、ケネディ家のサラブレッドがバイデンに挑む
2023年4月27日(木)15時22分
ロバート・ケネディJr.が出馬を表明(4月19日)BRIAN SNYDERーREUTERS
<環境問題に取り組んできた弁護士だが、近年は「反ワクチン」論者として有名。「ケネディ・ブランド」でも大統領選は難しい?>
2024年の米大統領選の民主党指名獲得レースに政界のサラブレッドが名乗りを上げた。ケネディ元大統領の甥であり、ロバート・ケネディ元司法長官の息子のロバート・ケネディJr.(69)だ。
ケネディは環境問題に取り組んできた弁護士だが、近年は新型コロナの「反ワクチン」論者として物議を醸す人物。
4月19日の出馬表明演説では、1968年の大統領選の最中に暗殺された父について熱弁を振るい、製薬会社の利権への批判を繰り広げた。
とはいえケネディが、再選を目指すとみられるバイデン大統領に勝てる見込みは薄い。世論調査では、バイデンの支持率はケネディやハリス副大統領、バーニー・サンダース上院議員などの有力候補を圧倒している。
それでも、ある調査では前回大統領選でバイデンに投票した人の14%がケネディに投票すると回答した。これは有権者が、バイデン以外の選択肢を求めていることの表れだと指摘する専門家もいる。