年々高額になる学校の制服には市場原理の導入を
なお、制服代には地域差もある。鉛筆やノートといった他の学用品と同じように、どこでも価格が同じではない。47都道府県の県庁所在地の男子制服の平均価格を示すと、<表2>のようになる(高い順に配列)。あらゆる学校種のものだが、中学・高校の制服の平均価格に近いとみていい。
厚手の生地や上着が要る北国ほど高い傾向にあるが、秋田市(5万3000円)と福井市(2万3000円)はかなり違っていて、気象条件だけに由来するのではあるまい。学校の制服は長い付き合いのある業者にまかせっきりなので価格競争が機能しにくいというが、こういう問題の程度は地域によって異なるだろう。
各地域の状況を点検し、公正な市場原理が働くよう促す必要がある。こうした取り組みも、子どもの貧困対策の政策に含めるべきだ。
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