迫る竜巻を撮影していた女性、カメラを回したまま渦に巻き込まれる
(写真はイメージです) solarseven-shutterstock
<竜巻直撃の一部始終を記録。15秒の間に何もかもが一変した>
先週末にアメリカ南部・中西部の広範囲を襲った暴風雨や竜巻。その猛威の記録として、アーカンソー州の州都リトルロックで女性が撮影した3分半にわたる映像がネット上で話題となっている。
撮影者の女性は、歯科医院と思われる建物の内側からガラス越しに灰色の不穏な空にカメラを向ける。駐車場にいた赤いTシャツの男性に手招きして屋内に入るよう呼び掛け、その後も撮影を続ける。
暗く大きな雲には次第にものが混じって見えるようになり、風はいよいよ強まっていく。放っておくと開いてしまうドアを大人2人がかりで必死に引っ張っていたが、ついにガラスが割れ、それから15秒にわたってカメラは制御を失い、すさまじい轟音と吹き荒ぶちりを映し出すばかり。
男性がカメラを拾い上げると建物の中は散乱し、床は泥と瓦礫で埋め尽くされているのが分かる。
当局の発表によると、一連の悪天候による死者は(2日の時点で)29人に上るという。
アーカンソー州サラ・ハッカビー・サンダース知事の要請に応じ、バイデン大統領は大規模災害宣言を承認。甚大な被害を受けた同州への連邦政府の援助、仮設住宅や住宅修理のための補助金などを約束した。