客室乗務員の制止を聞かず、乗客が非常扉を開けて緊急スライドから飛び出す...米デルタ航空
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<同機に乗り合わせた目撃者によれば、問題の乗客は何かに怯えているような様子で非常ドアに向かって走っていったという>
デルタ航空の乗客が離陸前に非常ドアを無理やり開け、緊急脱出用のスライドを滑り降りるという事態が発生した。容疑者は空港で身柄を拘束され、その後、フライトの遅延を招いたとして逮捕された。
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CNNによれば、騒動は3月25日、ロサンゼルス国際航空発・シアトル行のデルタ航空1714便の機内で発生した。CNNは連邦航空局(FAA)から入手した情報として、同機(ボーイング737型機)が現地時間の午前10時40分頃に離陸を控えて滑走路上にいたところ、乗客のひとりが非常ドアを開けて緊急脱出用のスライドを出したと報道した。
問題の乗客は、同機が搭乗ゲートを離れようとしていたタイミングで緊急脱出用のスライドを出した罪に問われている。
CBSニュースによれば、ロサンゼルス空港警察のカーラ・ロドリゲス警部は「問題の状況を受けてFBIに通報した」と述べ、さらにこう続けた。「デルタ航空機はゲートに引き返し、乗客を降ろしているところだ。彼らが予定どおり出発できるように、別の航空機に移ってもらう」
デルタ航空の従業員が問題の乗客の身柄を拘束し、その後、警察がこの乗客を逮捕した。
「動揺や不安を感じていた様子」
デルタ航空は騒動の後、次のような声明を出した。
「ロサンゼルス発・シアトル行のデルタ航空1714便は、規則違反を行う乗客がいたためゲートに引き返しました。同機が離陸を控えて地上走行を行っていたところ、乗客が航空機から脱出し、まずはデルタ航空の従業員によって拘束され、その後地元警察によって逮捕されました。ほかのお客様については、別の航空機に移っていただきました。ご不便をおかけしたこと、フライトに遅延が生じたことをお詫びいたします」
1714便に乗っていたジリアン・シェルドンは、問題の乗客が離陸前に非常ドアに向かって走っていったと語った。シェルドンはNBCロサンゼルス支局の取材に対して、「彼は明らかに何かに動揺していたか、緊張していたか、あるいは不安を感じていたかのように怯えていた」と述べた。
シェルドンはまた、問題の乗客は乗務員の指示を無視したとも証言した。「客室乗務員が彼を見て『座席に戻りなさい』と言うと、彼は『どうしよう』と言い、振り向いて非常ドアをつかんだ。乗務員が『ドアを開けてはいけません』と言って彼を止めたが、それから2秒もしないうちに彼はドアを開けた」
この問題については、現在も捜査が続けられている。