「それが高級?」「誰か教えてやれ」父のプレゼントをネットで嘲笑された少女に、思わぬ贈り物
だがコメント欄には、ガブリエルを擁護し、何が「高級」かは人によって違うと指摘する書き込みも多く寄せられた。
ガブリエルはその後に新たにTikTokに投稿した別の動画の中で、批判的なコメントがあったことに触れ、自らの生い立ちを明かした。彼女は、自分の家族は「あまりお金がなく」て、2010年にフィリピンからシンガポールに移住した後は、ぎりぎりの生活をしていたと語った。
「皆さんのコメントは、お金があるが故に皆さんが無知であることを物語っています。あなた方にとっては、80ドルのバッグは高価なものではないかもしれません。でも私や家族にとっては、とても高価なものなのです。父があのバッグを買ってくれたことに、とても感謝しています。父が頑張って働いて稼いだお金で買ってくれたものです」と彼女は感情を露わにしながら語り、さらにこう続けた。「買ってもらえてすごく嬉しかったのに、そのバッグが原因で批判されるなんて思ってもいなかった」
彼女のもとにチャールズ&キースから連絡が
この動画がTikTok上で拡散された数日後、チャールズ&キースからガブリエルの元に連絡があり、彼女と父親はシンガポールにある同ブランドの本社に招かれた。シンガポールの日刊紙ストレーツ・タイムズによれば、2人はブランドの創業者兄弟と昼食も共にしたということだ。
チャールズ&キースの広報担当者は、同紙に宛てた声明の中で、「私たちはゾーイに心から同情した一方で、彼女の(毅然とした)対応に感銘を受けました。彼女が見せた(年齢に合わないほどの)英知と価値観に、私たちは大いに共感しました」と述べ、さらにこう続けた。
「私たちの商品は人々に喜びをもたらし、ファッションを愛する人々に力や自信をもたらすものであるべきだというのが、当ブランドの創業者の考えです。彼女はそれを動画の中で、とても雄弁な形で示してくれました。そのことを、とても嬉しく思っています」