最新記事

アメリカ

えっ、やりすぎじゃ...? 米ファーストレディと副大統領夫のキス動画が波紋呼ぶ

2023年2月10日(金)16時30分
佐藤太郎

この直後に…… ダグ・エムホフ(左)とジル・バイデン(右)YouTube/Telegraph

<米国の未来を方針付ける重要なスピーチよりも「奇妙な瞬間」が注目されている>

2月7日夜に米連邦議会で行われたジョー・バイデン大統領の一般教書演説。米議会は現在、上院は民主党、下院は共和党と、多数派が分かれており、野党の共和党に対し、超党派の取り組みの重要性を強調。「共和党の友よ、私たちが前の議会で協力できたのなら、今の議会で協力できない理由はない」と融和を呼びかけた。

米国の未来を方針付けるだけでなく世界が注目する重要なスピーチだが、一方で会場で捉えられた「奇妙な瞬間」に注目が集まっている。

挨拶なのだろうが...

一般教書演説のために集まった観衆に、ファーストレディのジル・バイデン(バイデン夫人)とカマラ・ハリス副大統領の夫でセカンドジェントルマンのダグ・エムホフの姿があった。

バイデン夫人が会場入りし席に向かった際、ダグ・エムホフ氏と笑顔で握手をしたのだが、その時バイデン夫人からダグ・エムホフにキスしたのだ。頰などではなく、唇と唇とが密着する、口づけだ。あっという間の出来事だった。

【動画】米ファーストレディと副大統領夫が唇を交える瞬間

ニューヨーク・ポスト紙はこのキスの記事のタイトルで「gross(キモい)」と表現。一応、「近くにいる人らは誰もこのキスに動揺しているようには見えなかった」と付け加えた。口と口のキスは、古風だが本来は礼儀正しい仕草であるが、この2人のキスは単なるあいさつ以外にも深い意味があるかもしれない、とTMZ誌は分析している。

カメラの角度によっては、意図的に、またはお互いの動きを読み違えて事故的にこうなったと伝えるのは米スレート誌面。この問題は英タブロイド紙デイリー・メールに大文字で扱われている。「何が...起こっているのか...何が起こっているのですか?」キス動画を見た多くが、こんな気持ちになっただろう。

Twitterには「#swingers」が出現。一般教書演説を「乱交パーティー」と呼び、反応の一部のユーザーは「妻の交換」を称賛したと、ニューヨーク・ポスト紙。

バイデン夫人もダグ・エムホフも、それぞれがファーストレディとセカンドジェントルマンの役割を全うしてきた。品行方正で失言は最小限。バイデンとハリスの協力体制を影から支えていた。

ダグ・エムホフは一流女性誌のインタビューで、副大統領の妻を支える弁護士で父親、そしてセカンド・ジェントルマンとして、世間に好印象を持たれている。「妻をとても大切にしている、良きサポーターでもある」彼がこのような大舞台で大きく注目されるのは不運だったとしか言えない。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 3
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 6
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 10
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中