【動画】ロシア軍兵士を殲滅した「殺人光線」の正体は?
Weapons Experts Reveal What Ukraine's 'Death Ray' Could Actually Be
「殺人光線でないことは確かだ」と言い切ったのは、軍事情報サイト「特殊作戦部隊リポート」を運営している米海軍の退役兵ショーン・スプーンツだ。「対戦車用の弾丸が地面すれすれを飛び、その通り道に砂塵の雲ができたのではないか」
スプーンツによれば、地面の近くを弾丸が飛べば、その振動が波のように空気中を伝わり、砂塵が巻き上げられて、地面を這う細長い帯状の雲ができるという。
コーネル大学の歴史学の准教授で、軍事史・国防政策に詳しいデービッド・シルビーの見立ては、HEATと呼ばれる成形炸薬弾が使用されたというもの。HEATはhigh-explosive anti-tank(対戦車榴弾)の頭文字を取った略称だ。
高い貫通力と破壊力を持たせるために特殊な成形を施した炸薬弾をステューフナから飛ばすことは可能だろうか。これについては、軍事技術専門家のデービッド・ハンブリングが「十分可能だ」と教えてくれた。
ただし、匿名を条件に本誌の取材に応じた米陸軍の元大佐は違う見方をしている。アメリカ製の軍用ドローン「スイッチブレード」が使われた可能性があるというのだ。これは弾頭を搭載して自爆攻撃を行えるドローンで、「神風ドローン」の名で知られ、米政府は昨年、少なくとも700機をウクライナに提供すると発表している。