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ファッション「服と関係ない」「不快」 裸のモデルの胸に手術跡...バーバリー広告に保守派が怒り心頭の訳
New Burberry Ad Sparks Republican Meltdown
バーバリーのファッションショー(2016年9月) Neil Hall-Reuters
<高級ブランドの新広告キャンペーンに対し、服や香水とは関係のない思想を売り込み、自傷行為を美化しているなどと保守派から批判の声があがっている>
英高級ファッションブランド、バーバリーの新たな広告に対し、保守派の人々を中心に批判が巻き起こっている。両乳房切除のものとみられる胸の手術跡がはっきりと見える、上半身裸のモデルを起用したことについてだ。
■【写真】裸のモデルの胸に、手術跡が見えるバーバリーの広告写真
バーバリーは、「B:MINE」と題した新たな広告キャンペーンをInstagramで発表。広告の写真では、2人の人物が抱き合って顔を触れ合わせている。そのうちの1人には、両乳房切除の手術跡とみられるものがある。この手術は、がんの摘出や、性別を変える人のために行われるものだ。
この広告に保守派のTwitterユーザーらが反応しているが、その多くは批判的だ。広告のスクリーンショットを投稿したTwitterアカウント「Libs of TikTok」は、「バーバリーの新しい広告は、若く肉体的に健康な女性に、両乳房切除を勧めている」と述べた。
ソーシャルメディアサイト「Gettr」で働くキングスレー・コルテスは、バーバリーの過去の広告と今回の広告の写真を並べ、「かつてのバーバリーと、今のバーバリー」と投稿した。
別のユーザーで政治評論家の「MORGONN」は、「バーバリーを買いたくなくなる」と非難。ユーザー「CoClarified」は、「顧客を不快にさせるのは、私の考える堅実なマーケティングではないが、好きなようにすればいいよ、バーバリー」と書いた。
保守派の女性団体「コンサーンド・ウィメン・フォー・アメリカ」は、「バーバリーの新しい広告キャンペーンは服を売ることとは何の関係もなく、若い女性に対し、間違った体で生まれ、気持ちを楽にするには男性になるしかないというイデオロギーを売っている」と指摘。「自傷行為を美化し、常態化させるのはやめるべきだ」と述べた。
ユーザーの「GingerPolitical」は、この広告は「不快どころではない」とし、「子どもの人生を破壊することは罰せられるべきだ」と強く非難した。
「二度と買わない」「すべて捨てる」ボイコットの声も
Twitter上での反発に加え、バーバリーのInstagramの投稿にも批判のコメントが寄せられている。
「最悪の広告だ」「マーケティングチームをクビにしろ。これはジョークだ。あなたたちは服や香水を売っているのであって、アジェンダではない。もう二度と(バーバリーの)香水は買わない」という意見の他、バーバリーの製品をすべて「ごみ箱に捨てる」と書いたユーザーもいた。
高級ファッションブランドの広告については、「バレンシアガ」も昨年末、広告でボンデージ姿のテディベアを子供に持たせ、「子供を性の対象にしている」と批判を浴びた。その後、この広告はブランドのウェブサイトやソーシャルメディアのページから削除されたが、多くの人がバレンシアガのボイコットを呼びかけている。