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野生生物人を襲った...ではなく──溺れた少年の遺体、ワニが家族に届ける「噛まれた跡はない」
Crocodile Carries Body of Child Back to Family a Mile From Where He Drowned
(写真はイメージです) BirdImages-iStock
<救助局は「ワニが捜索を助けてくれたのだと思う」と話した>
4歳の少年がインドネシアのマハカム川で溺れた。その遺体を家族の元へと届けたワニがネット上で話題だ。
SNSに投稿された動画では、ワニが少年の遺体を救助隊のボートへと運ぶ。その後、救助隊は遺体を引き上げ、家族の元へと連れて帰る。
少年の名前はムハンマド・ジヤド・ウィジャヤ。東カリマンタン州・ボルネオ島の付近で、2日前から行方不明になっていた。そのため捜索救助局の隊員たちは少年を捜索していた。
捜索救助局のメルキアヌス・コッタ局長は地元メディアにこう語った。
「朝7時ごろ、少年の家族から『ワニが人体を運んでいる』と連絡がありました。その遺体は、私たちが探していた少年でした」
ワニは少年を口に咥えて運んでおり、溺死したと思われる場所から1マイルほど離れたところにいた。救助隊のボートのそばで遺体を放すと、ワニは再び水の中へと戻って行ったという。
そして検査の結果、少年の体には噛まれた跡がないことが判明。コッタ局長は「ワニが捜索を助けてくれたのだと思う」と話した。
世界では毎年、約1000人がワニに殺されているとするデータもある。だがこれはあくまで推定値であり、報告されていない被害も多い。数カ月前にもインドネシア・西パプア州で、建設作業員が水中に引きずり込まれ、13フィートのクロコダイルに生きたまま食べられてしまった。
一方で、ワニは人間の遺体を返すことでも知られている。2017年には東カリマンタン州で41歳の男性が6.5フィートのワニに捕まったが、儀式を行った後、遺体を咥えたワニが川岸に現れたとBBCは報じた。4歳のムハンマドの場合、彼の死がワニと関係があったのかどうかは不明だ。
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