ウクライナで進む「対ロ協力者」摘発──1年で数千人が拘束、深く根付くロシアの影響
UKRAINE
2023年1月23日(月)12時30分
ヘルソン州小児病院の医師長イナ・ホロドニャクは、長年信頼していた同僚医師が協力者だったことを知ったときの「心の痛みと失望」を語った。「彼は私たちの健康診断書までロシアに渡していた」。この人物はその後、ロシア占領地域に逃亡したという。
ホロドニャクにもロシア側から接触があったが、命の危険を承知で協力を拒否。その後数カ月間、身を隠しながら診療を続け、ヘルソンの解放後すぐ病院に戻った。「あれ以来、協力者はどこにでもいるのだと認めざるを得なくなった。誰も信用できない」
「やるべきことは山ほどある」と、フェドリフは言う。チェスノは独立系監視団体だが、ロシアの侵攻後は警察や情報機関と直接協力する。
「政府に批判的な目を向ける姿勢は変わらないが、協力も必要。時代は変わった。これは戦争だ。みんなで一緒に戦わなければならない」
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