梨泰院の事故でも懲りない韓国の転売ヤー 限定品セールめぐり圧死の危機
ロッテ百貨店の店員の声がけも転売ヤーには届かず…… 한국경제 / NAVER TV 영상제공 OFAD 오파드하이엔드패션
<梨泰院での転倒事故の傷がいえない韓国で、再び圧死事故が起きかねないトラブルが......>
ハロウィーンでごった返すソウル市中心部梨泰院で人びとが折り重なって転倒し、158人もの犠牲者が出た事故から約2カ月。27日には事故への安全対策を怠ったとして、龍山(ヨンサン)区庁のパク・ヒヨン区長と、チェ・ウォンジュン安全災害課長が逮捕されるなど、警察関係者以外での責任についても追求が始まった。そんな痛ましい事故の記憶が残る韓国でまた新たな事故につながりかねない事態が発生した。韓国メディア・韓国経済が報じた。
転売ヤーが跋扈する「オープンラン」
熱しやすく冷めやすい、そんな流行り物に目がない韓国で今、人気のサービスがポータルサイト最大手NAVER傘下の「KREAM」に代表される限定品仲介サービスだ。スニーカーの取引仲介から、ストリートウェア、ラグジュアリーなどのファッションアイテム全般の限定商品の転売品を扱う「KREAM」は、サービス開始2年で急成長を遂げ、若者を中心に爆発的な人気を集めている。
このため人気商品を手に入れるためには「KREAM」のような転売アプリで購入するか、夜明けからショップの長い行列に並んで、開店と同時にダッシュする「オープンラン」という厳しい競争に身を投じる必要がある。もちろん、行列に並んでいる者の多くが転売ヤーの手配したアルバイトだ。どんなに早くから並んでいても、強力なライバルたちがいるため、目当ての商品を必ずゲットできるとは限らない。いきおい、開店時には人をかき分け、押しのけ、猛ダッシュしなければならくなる。
目当ての商品を手に入れるため人を押しのけて......
流通業界関係者によると、トラブルは12月15日ソウル中心部明洞にあるロッテ百貨店本店内のザ・ノース・フェイス売り場で起きた。この日、レディースのショート・ウインター・ジャケットが限定210着が販売されているという情報がネットで流れると、午前中から一般のお客と転売ヤーが詰めかけ混乱が発生した。