最新記事

未解決事件

ジョンベネの殺害・児童5人の失踪──多くが未解決、クリスマスに起こった5件の悲劇的事件

The Five Christmas Mysteries That Have Stunned Authorities

2022年12月20日(火)18時25分
モーリー・ミッチェル

身元は20年以上ものあいだ、不明のままだった。だが今年に入り、DNA鑑定と家系図を用いた調査によって、ついに「クリスマスツリーの女」が特定された。彼女はジョイス・マリリン・マイヤー・ソマーズ。アイオワ州ダベンポートの出身で、『DNASolves.com』によれば、彼女は5人兄弟の長女であった。

死亡時、彼女の捜索願は提出されておらず、近所に住む家族もいなかった。親族は私立探偵を雇って彼女を探したが、これといった成果はなかったのだという。

5. モーリン夫婦殺害事件

1985年のクリスマスイブ。ワシントン州エセルにある自宅近くの森の中で頭を撃たれた老夫婦の遺体が発見された。殺されたのはエド・モーリンとその妻であるミニー。夫婦の身に一体何が起こったのか。

事件の真相は目撃者の証言により、2012年になってようやく解明。2010年以降の調査で、モーリン夫婦が地元の悪名高いドラッグ・ディーラー、ジョン・グレゴリーとリック・リフに誘拐され、現金8500ドルの引き出しを強要されていたことが判明した。

誘拐された後、夫婦は森の中に連れて行かれ、車の中で射殺された。目撃者たちは犯人からの報復を恐れ、名乗り出なかった。しかし数年後、グレゴリーとリフは、彼らがモーリン家の車を運転しているところを見た目撃者の証言によって、容疑者として浮上したのだ。

結果、グレゴリーは逮捕される前に死亡したが、リフは2件の第一級殺人、2件の第一級強盗、1件の第一級強盗の罪で起訴された。彼は有罪となり、103年の懲役を言い渡された。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアがウクライナに無人機攻撃、1人死亡 エネ施設

ワールド

中国軍が東シナ海で実弾射撃訓練、空母も参加 台湾に

ビジネス

再送-EQT、日本の不動産部門責任者にKJRM幹部

ビジネス

独プラント・設備受注、2月は前年比+8% 予想外の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 8
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 9
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 10
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中