ジョンベネの殺害・児童5人の失踪──多くが未解決、クリスマスに起こった5件の悲劇的事件
The Five Christmas Mysteries That Have Stunned Authorities
2021年、ノーサンブリア警察はこの事件を再調査。イアン・シャープ刑事部長は『Chronicle Live』に、チームが2271人への聞き取りを実施し、903人から証言を得て、1796件の追跡調査を行ったと述べた。その際に、シャープは以下のように語っていた。
「ポールがなぜ殺されたのか。あらゆる可能性を考慮すべきだ。この殺人は綿密に計画されており、単独犯によるものとは極めて考えにくい。少なくとも2人、場合によってはそれ以上の人間が関与している可能性が高い」
3. ジョンベネ殺害事件
1996年のクリスマス当日、6歳のジョンベネ・ラムジーがコロラド州ボルダーの自宅で死んでいるのが発見された。
ジョンベネの死体は、彼女が行方不明になったと報告されてから7時間後に身代金のメモと一緒に自宅の地下室で発見された。検死報告では「絞殺による窒息と脳挫傷」による殺人と断定されている。
当初、警察は両親であるジョンとパッツィーによる犯行を疑った。しかし、彼らを起訴するには証拠が不十分だった。そして2008年、2人の容疑は完全に晴れた。
警察は自宅に侵入した何者かによる殺人という説も唱えており、2003年にはジョンベネの服から身元不明の男性のDNAが発見された。
だが今日に至るまで、ジョンベネを殺した犯人は見つかっておらず、彼女の死は数多くのポッドキャスト、ドキュメンタリー、映画やテレビドラマの題材にされてきた。
2006年にはジョン・マーク・カーという男性がジョンベネを殺したと主張。しかしながら、カーと殺人を結びつける証拠は見つからなかった。
4. クリスマスツリーの女
1996年12月18日、バージニア州アナンデールにあるプレザント・バレー記念公園の墓地で、後に「クリスマスツリーの女」と呼ばれることとなる女性が、ビニールシートの上に横たわって死んでいるのが発見された。
彼女は60歳くらいと推測されたが、それ以上の情報はなく、身元は不明だった。
彼女の遺体のそばからはクリスマスツリー、テーププレーヤー、そして遺書が発見された。遺書には「自分の手で命を絶った...解剖はしないでほしい」などと書かれており、「Jane Doe」と署名されていた。
遺書には火葬を希望し、その費用を負担するよう書かれていた。死因は窒息死。捜査当局は彼女が自らの命を絶ったのだと考えた。