最新記事

寄生虫

股間の痛みに悩む男性、陰嚢で踊る寄生虫を発見

Parasitic Worms Hiding in Man's Scrotum Caught on Video

2022年12月16日(金)17時57分
アリストス・ジョルジオウ
バンクロフト糸状虫

(画像はイメージです) Dr_Microbe-iStock

<この寄生虫により男性の陰嚢など体の一部が異常に大きくなるケースもあるという>

性器の痛みと腫れに悩むインド人男性の陰嚢に寄生虫がいることが判明し、医師はその様子を動画に収めることに成功した。

【動画】男性の陰嚢でダンスする寄生虫

この男性の感染症に関する事例研究は寄生虫の画像とともに『The New England Journal of Medicine』に掲載された。事例はインド・ニューデリーのマックス・スーパー・スペシャリティ病院の医師、アミット・サフとバラット・アガーワルが執筆した。

事例によると、26歳の男性は、1カ月前から痛みや腫れ、微熱が続いたため、病院で診察を受けた。医師が診察したところ、陰嚢(睾丸を内包する皮の袋)の右側に圧痛と腫れが認められた。

そこで超音波検査を行ったところ、陰嚢の中に糸状の微小な虫がいる可能性が判明。さらに血液検査を行ったところ、バンクロフト糸状虫に寄生されていることが確認された。

バンクロフト糸状虫に寄生されると、リンパ系フィラリア症と呼ばれる病気になる可能性がある。

この病気は、体液のバランスを保ち、感染症と闘うリンパ系に障害が生じることが特徴だ。多くは場合は無症状だが、男性では陰嚢の腫れなど、体の一部が異常に大きくなり、痛みや後遺症が残ることがある。

ニューズウィーク日本版 トランプショック
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月22日号(4月15日発売)は「トランプショック」特集。関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ロシア、攻撃対象をエネルギーから民間施設にシフト=

ワールド

ロシア軍、ウクライナの戦闘で大規模部隊の攻撃に転換

ワールド

EXCLUSIVE-米ミサイル防衛、マスク氏のスペ

ビジネス

シティ、3カ月以内の金価格予想を3500ドルに引き
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判もなく中米の監禁センターに送られ、間違いとわかっても帰還は望めない
  • 3
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、アメリカ国内では批判が盛り上がらないのか?
  • 4
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    ノーベル賞作家のハン・ガン氏が3回読んだ美学者の…
  • 7
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    関税を擁護していたくせに...トランプの太鼓持ち・米…
  • 10
    金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 7
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中