トランプよ、黒人なら誰でもいいと思ったのか
The GOP’s Race Problem
「ウォーカーは白人の称賛や白人の権力と引き換えに、人間性やコミュニティー全体の夢から喜んで遠ざかる黒人の長い系譜に属している」
黒人で著述家のダンテ・スチュワートは、ニューヨーク・タイムズ紙でそう指摘した。
「黒人を裏切る黒人は(奴隷制時代の)プランテーションから現代に続く伝統だ」
民主党は黒人層に気を配るそぶりを示すのはうまいが、行動が伴わない。だが、黒人コミュニティーに直接訴え掛けようともせず、肌の色を理由にウォーカーを擁立した共和党の戦略はさらに劣る。
お粗末な候補を選んだ共和党は、黒人有権者に「あなたたちにはこの程度で十分だ」というメッセージを発した。
保守派は過ちに対する自己責任論を説く。ジョージア州での敗北は、まさに自己責任だ。
同じ過ちを繰り返さないために、共和党は先入観を捨て、今回の敗北を客観的に見つめる必要がある。
黒人有権者の票を獲得する方法は、黒人候補を選ぶことではない。優れた候補者を立て、彼らに敬意を示すことだ。
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