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ウクライナ情勢

ロシア軍、精度の低い40年前の兵器使用も 通常兵器の在庫が不足

2022年12月13日(火)10時23分
ロシア軍のMLRS砲弾の残骸

米軍高官は12月12日、ウクライナ侵攻でロシアの兵器在庫が不足に陥る中、同国が精度の低い古い兵器を使うことも辞さない構えだと指摘した。写真はロシア軍のMLRS砲弾の残骸。ウクライナ東部ハリコフで11月29日撮影(2022年 ロイター/Vitalii Hnidyi)

米軍高官は12日、まもなく10カ月を迎えるウクライナ侵攻でロシアの兵器在庫が不足に陥る中、同国が精度の低い古い兵器を使うことも辞さない構えだと指摘した。

兵器在庫には40年以上前に製造されたものも含まれているが、「そのような古い兵器を使うこともいとわない」ようだとした。

米政府は、通常兵器の在庫が底を突く中、ロシアがイランや北朝鮮から兵器の調達を探っていると批判している。

高官は、ロシアが外国からの武器供与や古い兵器に頼らなければ、2023年初めまでに完全に本来の機能を果たせる兵器が底を突くと分析した。

ただ、老朽化した兵器の使用はリスクを伴うという。「砲弾を装填し、発射されることを祈るか、着弾したときに爆発することを祈るしかない」と述べた。

[ロイター]


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