30分で気温が20度低下! 記録的なクリスマス寒波の本番はまだこれから
Flash Freeze Hits U.S. as Temperature Plunges by 42° in Less Than One Hour
悪天候でフライトがキャンセルになったバンクーバー国際空港(12月22日) Jennifer Gauthier-REUTERS
米ワイオミング州の州都シャイアンで12月21日、わずか1時間で気温が21度も下がり、州の新記録となった。
米国立気象局(NWS)によれば、シャイアンの気温は午後1時5分〜1時35分のわずか30分で20度下がった。
米国立気象局シャイアン支部は、次のようにツイートした。「寒冷前線がシャイアンに到来し、すでに記録的な寒さです! 午後1時5分〜1時35分の30分で、気温が6.1度からマイナス16.1度に下がりました。わずか30分で22度です! これまでの1時間の気温低下記録を更新し、現在も気温は下がり続けています!」
天気予報を提供する企業アキュウェザーによれば、その後、気温はさらに下がってマイナス17.2度になり、最終的には1時間で約23度下がった。米国立気象局はその後、シャイアンの気温が2時間で5.6度マイナス22.8度になり、約28.4度低下したことを確認した。
米国立気象局シャイアン支部は21日、ワイオミング州の住民に対し、「23日の朝まで危険な寒さが続きます!」と警告している。この間、「生命を脅かす極めて危険な風速冷却(体感温度の低下)」が予想されるという。
北米の大部分を覆う寒気
現在、冬の嵐「エリオット」が北極から運んできた寒気がアメリカの大部分を覆い、一部は猛吹雪に見舞われている。米海洋大気庁(NOAA)は、22日から26日にかけて、「北極からの非常に冷たい空気」が「米国の大部分に影響を及ぼす」と警告している。
「ロッキー山脈北部とグレートプレーンズ北部では、気温が平年より約20度下がり、マイナス45.6度という命に関わる危険な寒さになる可能性がある」とNOAAは述べている。「グレートプレーンズ中部、中西部、五大湖、オハイオ川流域、中南部では、マイナス12.2度からマイナス17.8度の気温になるだろう」
「クリスマスの週末までは、中部大西洋岸から北東部、南はメキシコ湾岸まで、マイナス17.8より低い気温が続く見通しだ」
さらに、NOAAは次のように述べている。「猛烈な冬の嵐に伴う危険な天候で、クリスマス休暇で出かける人は困難に直面するかもしれない。21日夜から24日にかけて、グレートプレーンズから中西部、五大湖にかけて、大雪と強風が予想される」
ウェザー・チャンネルは、グレートプレーンズ北部から、五大湖を経由して中南部に至る広い範囲において、人々の移動は「困難または不可能」になる可能性があると警告している。