南シナ海でわが物顔の中国を警戒、米比が防衛協力拡大で合意
Philippines reports fresh clash with China as U.S. reaffirms defense pledge
フィリピン・中国間で20日に浮遊物をめぐる争いが起きたパグアサ島の沖合は、ハリスが22日に訪問するパラワン島の州都プエルトプリンセサから約480キロメートルのところに位置している。ハリスはプエルトプリセサで演説を行う予定で、この中で中国による近隣諸国への好戦的な姿勢を非難する見通しだ。
ある米高官は20日、ハリスは演説で「主権や領土の一体性、航行の自由」をはじめとする原則に言及するだろうと述べた。ハリスはまた、気候変動や違法・無報告・無規制漁業の影響についても述べる見通しだ。
ハリスの今回の訪問では、貿易やサイバーセキュリティをはじめとする数多くの分野で二国間協力の強化が期待されている。フィリピンにおける米軍の活動拠点拡大についても前向きだ。
アメリカ軍は現在、フィリピン国内の5つの拠点が使用可能だ。フィリピン軍のバルトロメ・バカロ参謀総長は先週、アメリカがパラワン島を含めてさらに5カ所を増やすことを提案してきたと述べていた。
米ホワイトハウスの概要報告書によれば、ハリスは既存の5つの拠点について、軍事インフラや備蓄施設などの新設・改修プロジェクト(計21件)に8200万ドルを投じる予定。同報告書は、これにより「アメリカとフィリピンが恒久的な安全保障インフラを築いて長期的な近代化を推し進め、信頼できる相互防衛態勢を構築し、人道支援および災害救助能力を維持し、同盟を強化する」ことができるとしている。
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