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事故離陸直後のボーイング機からタイヤが落下する事故...動画に一部始終が捉えられていた
iwikoz6-iStock
<離陸したばかりの飛行機から、着陸用タイヤのうちの1つが黒煙をあげながら地上に落下する様子が撮影されていた>
ボーイング747型機を改造した貨物専用機の「ドリームリフター」から、離陸直後に着陸用タイヤ(重さ約100キログラム)が脱落する事故があった。この様子はカメラに捉えられており、タイヤが黒煙を上げながら地上に落下する様子がインターネット上に投稿された。
■【動画】離陸直後のボーイング機からタイヤが外れて落下する一部始終
アメリカの貨物専用航空会社であるアトラス航空が運航する「ドリームリフター」は、10月11日の午後2時14分(現地時間)にイタリアのターラント・グロッターリエ空港から離陸した。重さ180トンの同機が地上から浮上して間もなく、着陸用タイヤの一つが脱落したようだ。
動画には、離陸後の機体から、着陸用タイヤの一つが黒煙を上げながら滑走路脇の地面に落下していく様子が映っている。この動画がソーシャルメディア上で拡散されると、ユーザーからは整備士が飛行前のチェックを怠ったのではないかという声も上がった。
あるツイッターユーザーはこの動画について、「整備士をクビにすべきだ!!」とコメント。別の人物は、「たった今、ちゃんと着陸できた。安全に着陸できてよかった」と書き込んだ。
ボーイングが発表した声明によれば、同機は着陸用タイヤが脱落したものの、米サウスカロライナ州のチャールストン国際空港に無事着陸した。
不幸中の幸いで怪我人の報告はなし
ボーイングの広報担当者は、声明で次のように述べた。「アトラス航空が運航する貨物専用機『ドリームリフター』は今朝、イタリアのターラント・グロッターリエ空港で離陸時に着陸用タイヤ1つを失ったものの、先ほどチャールストン国際空港に無事に着陸した。当社は運航会社による調査に協力していく考えだ」
報道によれば、当局がターラント・グロッターリエ空港の近くにあるブドウ園で脱落したタイヤを発見した。この事故による怪我人は報告されていないということだ。
ボーイング747「ドリームリフター」は、ボーイング747-400型機を改造してつくられたもので、重量物の運搬に使用されている。初飛行は2006年9月で、乗客を運搬することはできない。
8月には、アラスカ航空の旅客機がエンジン部品の脱落で緊急着陸を余儀なくされた事故があったばかり。このときは乗客のひとりが撮影していた動画に、エンジンのカウリング(エンジンを覆う着脱式の金属製カバー)が外れて、内部がむき出しになった様子が映っていた。この損傷が明らかになったことで、パイロットがシアトル・タコマ国際空港に引き返し、無事に着陸していた。