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ロシア「石油、小麦の割安販売で合意」...窮地のロシアの新たな商売相手
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タリバンもロシアもウィンウィン? ALI KHARA-REUTERS
<ウィンウィンの取引となる合意が結ばれた>
ロシアとアフガニスタンのタリバン暫定政権が、石油製品や小麦を割安で提供する合意を結んだ。
ロシアがガソリン・ディーゼル燃料各100万トン、小麦200万トン、液化石油ガス50万トンを供給する今回の合意は、タリバン当局者によれば「試験的」なもの。双方が結果に満足したら、長期的取引をまとめるという。
これはウィンウィンの取引だ。
深刻な人道危機を抑え込もうと必死のタリバンは、生活必需品を低価格で確保できる。一方、欧米などの経済制裁に直面するロシアにとっては、欲しくてたまらない歳入を得るチャンスだ。
今回の合意は、南アジアとの経済関係を強化するロシア政府の姿勢も浮き彫りにしている。
インドは最近、ロシアからの原油輸入を大幅に拡大。パキスタンは天然ガス部門投資をめぐって、ロシアと交渉を進めている。
南アジア諸国がロシアのウクライナ侵攻に対して、表立った発言をしていないのも納得のいく話だ。
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