カナダ西部で山火事拡大 バンクーバーの大気が「世界最悪」に
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カナダ西部ブリティッシュコロンビア州で山火事が拡大した。12日、バンクーバーで撮影(2022年 ロイター/Jennifer Gauthier)
カナダ西部ブリティッシュコロンビア州で山火事が拡大し、大気汚染警報が発令されているほか、12日にはアルバータ州のオイルサンド埋蔵地から原油を運搬する「トランス・マウンテン」パイプラインの拡張工事に従事している作業員が避難するなどの影響が出た。
ブリティッシュコロンビア州では現在193カ所で山火事が発生しており、南部のフラッド・フォールズや北東部のバトルシップ・マウンテンなど約1000人が避難を余儀なくされている。
州の最大都市バンクーバーには米国で発生している山火事による煙も到達しており、カナダ環境省は大気中を漂う微小粒子状物質の濃度が高いとして、大気汚染警報を延長。世界大気汚染指数(WAQI)によると、11日のバンクーバーの大気の質は世界で最悪だった。
トランス・マウンテン・パイプラインの既存部分の運営に影響は出ていない。
