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核開発北朝鮮、核保有国宣言の法案を可決 金正恩「いかなる非核化交渉も禁止」
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北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、核兵器保有国と公式に宣言する法案が最高人民会議(国会に相当)で採択されたと伝えた。写真は北朝鮮の旗。韓国側から7月代表撮影(2022年 ロイター)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は9日、核兵器保有国と公式に宣言する法案が最高人民会議(国会に相当)で採択されたと伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記は、新法により核兵器保有国としての立場を「不可逆的」にするとし、いかなる非核化交渉も禁止すると表明した。
KCNAによると、法案は8日に承認された。同法は国の戦略的資産を守る目的がある場合や国が攻撃された際など、核兵器使用が可能になる概要を示している。
一方で、核兵器やその技術を他国と共有することは禁じている。
金総書記は、最高人民会議の演説で「核兵器政策を法制化する最大の意義は、核兵器を巡って駆け引きができないように後戻りできない一線を引くことだ」と述べたという。
米国のバイデン政権はこれまで、金氏と協議する考えを示している。また、韓国の尹錫悦大統領は、北朝鮮が核兵器を放棄する用意があれば大規模な経済援助を行うと表明している。
