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イギリス英保守党、リズ・トラスを新党首に選出 英国史上3人目の女性首相誕生へ
英国の与党保守党は5日、ボリス・ジョンソン首相の後任となる党首にエリザベス・トラス外相を選出した。結果発表の場に到着したトラス氏。(2022年 ロイター/John Sibley)
英国の与党保守党は5日、ボリス・ジョンソン首相の後任となる党首にエリザベス・トラス外相を選出した。サッチャー元首相、メイ前首相に続き英史上3人目の女性首相が誕生する。
投票結果は、トラス氏が57.4%を得票、リシ・スナク前財務相は42.6%だった。事前の党員への調査でもトラス氏が一貫してリードしていた。
トラス氏は党首選出の発表を受け「今後2年の間に成果をあげる必要がある。減税と経済成長のための大胆な計画を実現する」と表明。
「エネルギー危機を受けた国民の負担増の問題に対処するとともに、エネルギー供給に関する長期的な問題にも取り組む」と述べた。
ジョンソン氏は6日にエリザベス女王に面会し正式に辞任を申し出る予定。これに続きトラス氏は女王から政権樹立の要請を受けることになる。
トラス氏は党首選挙戦中、エネルギー価格高騰問題と将来の燃料確保に向けた計画を1週間以内に打ち出す方針を示していた。
また増税の撤回などエコノミストからインフレに拍車を掛けると指摘される政策を提言。さらにイングランド銀行(英中銀)の独立性にメスを入れるかのような発言もしてポンド売り、英国債売りを呼んでいた。ベイリー中銀総裁は先月、英中銀Eが政府から独立して政策を決定することが重要だと述べている。