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ロシア頭蓋骨を片手にウクライナ人絶滅を誓う狂信的愛国主義者
Video Shows Russian Fighter With Ukrainian Skull, Says He'll Make a Goblet
ウクライナ南東部の要衝マリウポリを守るためアゾフスターリ製鉄所に籠城して戦った兵士たち Dmytro Orest Kozatskyi/Azov regiment press service /Handout/REUTERS
<不快な動画が波紋を広げている。頭蓋骨はアゾフスターリ製鉄所で戦ったウクライナ人兵士のものだという>
ロシア人兵士が、死亡したウクライナ人の頭蓋骨を手に、さらなる暴力を誓うという不快な動画がSNSで話題になっている。
この動画がツイッターに投稿されたのは8月28日。投稿したのはウクライナ人活動家のセルヒー・ステルネンコで、それから数時間のうちに再生回数は20万回、リツイートも9000件を超えて大きな話題となった。
問題のロシア人兵士(36)は動画の中でナイトクラブのステージと思われる場所に立ち、群衆を前に演説している。ロシア人兵士いわく、頭蓋骨はロシア軍との戦闘中に死亡したウクライナ兵のものだという(デニス・カザンスキーというツイッターのユーザーは、このロシア人兵士は傭兵だと指摘した)。
「この男はイゴール・マングシェフだ」と、ステルネンコは連続ツイートの冒頭で述べた。「虐殺をやるために戦争に参加したロシア兵だ。動画の中で彼は自分で認めている。この戦争の主目的は、ウクライナ人だと彼が判断した人間全てを殺すことだそうだ。だからマングシェフは人間の頭蓋骨を手にしている」
「彼によれば、これはアゾフスターリ製鉄所にこもってロシア軍と戦ったウクライナ兵の頭蓋骨だという......ロシアは打倒すべき究極の非人道的組織だ」
マングシェフは動画の中で、ウクライナの「非ウクライナ化」を呼びかける。
「われわれは血肉を持つ人間と戦争をしているのではない」とマングシェフは動画の中で述べている。「われわれは反ロシア的な国家としてのウクライナという概念と戦争をしている。われわれは生きていて、この男(頭蓋骨)はもう死んでいる。地獄の業火で焼かれればいい。彼は運が悪かった。彼の頭蓋骨でゴブレットを作ろう」
ロシアの愛国主義民兵集団ENOTのリーダーともみられるマングシェフはまた、テレグラムで、ウクライナ人とそのアイデンティティーへのさらなる暴力を呼びかけた。「われわれはお前たちの家を燃やし、家族を殺し、子供をさらってロシア人に育てるのだ」
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