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エネルギー欧州に新たなエネルギーリスク ロシア経由のカザフスタン原油供給が減少
カザフスタンからロシアを経由して石油を運ぶパイプラインシステムの不具合により、欧州は新たなエネルギー供給障害に直面している。写真はカザフスタンのアティラウ市近郊にある原油パイプライン「カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)」の施設。2017年10月撮影(2022年 ロイター/Mariya Gordeyeva)
カザフスタンからロシアを経由して石油を運ぶパイプラインシステムの不具合により、欧州は新たなエネルギー供給障害に直面している。
カザフから黒海に至る原油パイプライン「カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)」は部品の損傷により、黒海沿岸のターミナルで「一点係留」(SPM)3基のうち2基からの原油積み込み作業が停止しているとし、ロイターの報道を確認した。
CPCは影響が出ているSPM2基の部品交換を計画しているが、時期について言及しなかった。
関係筋によると、SPM1基が処理できるのは通常のターミナル容量の70%未満で、CPCを石油輸出の主要ルートとしているカザフは減産を余儀なくされる見通しという。
欧州では天然ガスの供給が前年比約75%減少している。ロシア国営ガスプロムは先週、欧州に天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」について、圧縮機の点検のため8月31日から9月2日までガス供給を停止すると発表した。
ガスプロムは、他のルートでガス輸出を増やすかどうかに関するコメント要請に応じていない。