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アメリカ政治チェイニー、トランプ同調候補者の阻止言明 選挙否定は「合衆国憲法への脅威」
米共和党のトランプ前大統領批判の急先鋒に立つ同党のチェイニー下院議員(写真)はABCテレビ番組で、2020年の大統領選挙が盗まれたと虚偽の主張を続けるトランプ氏に同調する共和党候補者を今年11月の中間選挙などで阻むと言明した。写真はワイオミング州 で16日撮影(2022年 ロイター/David Stubbs)
米共和党のトランプ前大統領批判の急先鋒に立つ同党のチェイニー下院議員は21日放送のABCテレビ番組で、2020年の大統領選挙が盗まれたと虚偽の主張を続けるトランプ氏に同調する共和党候補者を今年11月の中間選挙などで阻むと言明した。
インタビューは、チェイニー氏が16日、中間選挙に向けたワイオミング州の共和党予備選に大敗してから数日後に収録された。
チェイニー氏は、20年大統領選を否定する幅広い動きを阻止しなければ合衆国憲法の秩序が損なわれる恐れがあると指摘。「選挙の結果を否定する人々が選出されないようにするため、できることは何でもするべく集中していく」と述べた。「そうした人々を阻止していく。そうした人々に対抗する人たちを支援していく」とも語った。
同氏が阻止しようとする共和党候補や候補と見込まれる者の具体名には触れなかったが、自分の同僚である下院議員の何人かであることは認めた。
さらに共和党上院のテッド・クルーズ議員(テキサス州選出)とジョシュ・ホーリー議員(ミズーリ州選出)らが大統領選挙結果についての昨年1月の正式認定投票で反対を投じたことについて、憲法の秩序と構造を根本的に脅かす行動だと非難し、将来の公職への不適格者に成り下がったと言い放った。
トランプ氏の再選を阻止するためとしてチェイニー氏が検討を表明した24年大統領選出馬については、実際に決断する場合は共和党から出るのか、共和党以外からになるのか明らかにしなかった。
チェイニー氏はブッシュ(子)政権で副大統領を務めたディック氏を父に持つ共和党の大物で、昨年1月のトランプ氏支持者らによる議会襲撃を巡ってトランプ氏の責任を厳しく追及してきた。