最新記事

日本

「日本の鉄道はゴールドレベル」世界中の電車に乗ってきた駐日米大使が太鼓判

JAPANESE TRAINS ARE “GOLD”

2022年8月12日(金)17時00分
山田敏弘(国際ジャーナリスト)

──鉄道はアメリカでも利用していたのか?

私は人生でずっと電車に乗ってきた。子供の頃、誕生日には学校を休んで、母親と一緒に「エル」(シカゴ市街地を走る高架鉄道)でダウンタウンに行ったよ。電車に乗って、有名なデパートに出掛け、レストランで食事をして......。

成人してからも、ニューヨークとワシントンを往復するのに(公営鉄道の)アムトラックをよく利用したし、シカゴ市長になってからも、家から職場に行くのに週に2回は電車を使っていた。電車に乗るという選択は、私にとって自然なことだね。

──鉄道には特に思い入れがあったのか?

下院議員になった後すぐ、(日系アメリカ人の)ノーマン・ミネタ運輸長官(当時)と会議をして、シカゴの鉄道の近代化を要請した。ジョー・バイデン大統領が(5月に)来日した時には、大使公邸でそのミネタの名を冠した部屋を使った。オバマ時代には、首席補佐官として鉄道の修繕などの交渉に当たった。つまり私自身のこれまでの経歴は、鉄道との関わりが深い。

──2月には、エイミー夫人と一緒に新幹線で京都にも行っている。

世界最速列車の1つである新幹線に初めて乗ったが、新幹線を経験するまでは本当の意味で電車に乗ったとは言えないのではないか。新幹線はスムーズで静か。読書好きの私にはゆっくり読書できるのがいいね。

──電車以外では、これまで日本でどんな体験を?

青森でフライフィッシングをした。6~7時間楽しんだが、2日前に雨が降ったので川の流れが少し早く、食い付きがあったのは数回だけだった。あと温泉にも行ったが、本当に自然が美しく、素晴らしい環境だった。冬には日本でぜひ、雪を楽しみたいと思う。

◇ ◇ ◇


電車のみならず、自転車に乗ったり、ランニングをしたりと大使はかなりアクティブな様子。これからも鉄道に乗って日本各地を訪れる姿が見られることだろう。

20250204issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月4日号(1月28日発売)は「トランプ革命」特集。大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で、世界はこう変わる


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高の流れを好感 徐々に模

ビジネス

コストコ、米労働者向け賃上げ決定 最高で時給30ド

ビジネス

独VW取締役会、コスト削減強化を要求=報道

ワールド

英、国連に温室ガス削減計画の詳細提出
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中