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動物ロンドン動物園の爬虫類館にハンドバッグが展示される
Zoo Explains Why a Handbag Lives Inside an Enclosure as Tweet Goes Viral
(写真はイメージです) John_Kasawa-iStock
<シャムワニの展示スペースには、クロコダイルレザーのハンドバッグ>
カンガルーが好きな人、ナマケモノが好きな人、動物好きが動物園に行く理由はたくさんある。でもハンドバッグを目当てに動物園を訪れる人はいない。
ロンドン動物園のシャムワニの展示スペースが、その強烈なメッセージのためにネット上で話題となっている。ツイッターユーザーの@sleepy_homoは、シャムワニの囲いの中に置かれたクロコダイルレザーのハンドバッグの写真を投稿。動物の毛皮・皮をファッションに使用することに反対する動物園の姿勢が見て取れる。
動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)によると、皮革のために殺される動物は世界で毎年10億匹以上。ヘビ、トカゲ、ワニなどの爬虫類はその皮のために日常的に狩りの対象となっている。ファッション用の飼育も行われているが、多くはインドネシア、ベトナム、カンボジア、タイのジャングルで直接捕獲されるという。
展示の説明プレートには「このバッグは、かつて東南アジアやインドネシアの流れの緩やかな川や小川で泳いでいるのが見られた」と記されている。
「過去75年間でシャムワニの80%以上が姿を消した。このワニのように、多くは野生動物の違法取引の一部として、その皮のために狩られた」
今回のツイートは日本時間2日に公開されて以来、(5日の時点で)40万件以上の「いいね」と7万以上のリツイートを記録している。
(編集部注:ロンドン動物園はこの展示を数年前から行っているが、ツイートをきっかけに再注目される形となった)