最新記事

動物

ロンドン動物園の爬虫類館にハンドバッグが展示される

Zoo Explains Why a Handbag Lives Inside an Enclosure as Tweet Goes Viral

2022年8月5日(金)17時25分
ソフィー・ロイド

(写真はイメージです) John_Kasawa-iStock

<シャムワニの展示スペースには、クロコダイルレザーのハンドバッグ>

カンガルーが好きな人、ナマケモノが好きな人、動物好きが動物園に行く理由はたくさんある。でもハンドバッグを目当てに動物園を訪れる人はいない。

ロンドン動物園のシャムワニの展示スペースが、その強烈なメッセージのためにネット上で話題となっている。ツイッターユーザーの@sleepy_homoは、シャムワニの囲いの中に置かれたクロコダイルレザーのハンドバッグの写真を投稿。動物の毛皮・皮をファッションに使用することに反対する動物園の姿勢が見て取れる。

動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)によると、皮革のために殺される動物は世界で毎年10億匹以上。ヘビ、トカゲ、ワニなどの爬虫類はその皮のために日常的に狩りの対象となっている。ファッション用の飼育も行われているが、多くはインドネシア、ベトナム、カンボジア、タイのジャングルで直接捕獲されるという。

展示の説明プレートには「このバッグは、かつて東南アジアやインドネシアの流れの緩やかな川や小川で泳いでいるのが見られた」と記されている。

「過去75年間でシャムワニの80%以上が姿を消した。このワニのように、多くは野生動物の違法取引の一部として、その皮のために狩られた」

今回のツイートは日本時間2日に公開されて以来、(5日の時点で)40万件以上の「いいね」と7万以上のリツイートを記録している。

(編集部注:ロンドン動物園はこの展示を数年前から行っているが、ツイートをきっかけに再注目される形となった)

【写真】ワニの展示スペースに置かれたハンドバッグを見る

20241224issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月24日号(12月17日発売)は「アサド政権崩壊」特集。アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

独クリスマス市襲撃、容疑者に反イスラム言動 難民対

ワールド

シリア暫定政府、国防相に元反体制派司令官を任命 外

ワールド

アングル:肥満症治療薬、他の疾患治療の契機に 米で

ビジネス

日鉄、ホワイトハウスが「不当な影響力」と米当局に書
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、何が起きているのか?...伝えておきたい2つのこと
  • 4
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 5
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 6
    映画界に「究極のシナモンロール男」現る...お疲れモ…
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 9
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「汚い観光地」はどこ?
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 7
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 10
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中