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中東イラク軍、全土に夜間外出禁止令 サドル師派と親イラン派の衝突で17人が死亡
イラクの首都バグダッドで、イスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者と対立する親イラン勢力が衝突し、警察と医療関係者によると少なくとも17人が死亡した。23日撮影(2022年 ロイター/Thaier Al-Sudani)
イラクの首都バグダッドで29日、イスラム教シーア派の指導者サドル師の支持者と対立する親イラン勢力が衝突し、警察と医療関係者によると少なくとも17人が死亡した。
サドル師はこの日、政治活動から引退する意思を表明。ツイッターで「私はここに最終的な撤退を発表する」と発表し、改革を求めるサドル師の声に耳を貸さない同じシーア派の政治指導者を批判していた。
この数時間後、議会前ですでに数週間にわたる座り込みを続けていたサドル師の支持者らがデモを展開し、首相府の建物を襲撃する事態に発展した。
目撃者によると、サドル師支持者に向かって発砲したり、空に向けて発砲する者があった。また、対立するグループは互いに石を投げつけ合ったという。
サドル師はその後、あらゆる勢力の武器使用に抗議しハンガーストライキを行っていると述べた。
また、イラク軍は混乱の拡大を懸念して、全土に夜間外出禁止令を発令した。
イラクでは昨年10月の総選挙でイランの影響力排除を掲げたサドル師派が第1党になった。しかし、連立政権を樹立できず、サドル師派の全議員が辞職。サドル師は早期の解散総選挙を要求している。