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米ロ関係米、女子バスケ選手などロシア拘束の米国人帰国へ近く外相会談 ウクライナ侵攻後初
ブリンケン米国務長官は27日、ロシアで拘束されている米国人の帰国に向け、政府がロシアに対し「実質的な提案」を行ったと明らかにし、近く実施するロシアのラブロフ外相との会談で提案に応じるよう呼びかけると述べた。代表撮影(2022年 ロイター)
ブリンケン米国務長官は27日、ロシアで拘束されている米国人の帰国に向け、「実質的な提案」をロシアに対し行ったと明らかにし、近く実施するラブロフ外相との電話会談で提案に応じるよう呼びかけると述べた。
米ロ外相の対話はロシアによる2月のウクライナ侵攻後初めてとなる。
ブリンケン長官は国務省で会見し、米女子バスケットボールのブリトニー・グライナー選手と米元海兵隊員のポール・ウィラン氏を帰国させるため、政府は数週間前にロシア側に提案を行ったとし、「これまでも何度も直接的なコミュニケーションを取ってきたが、近く実施される対話の機会を利用し前進させたい」と述べた。
米政府の提案の具体的な内容については明らかにしなかった。事情に詳しい関係筋は、米政府が取引の一環として、米国で服役中のロシアの武器商人との身柄交換に応じる用意があるとするCNNの報道を確認した。
ホワイトハウスも米政府の提案について詳細に踏み込まず、バイデン大統領が国家安全保障チームにグライナー、ウィラン両氏を帰国させるためあらゆる手段を模索するよう指示したことを明らかにした。
ブリンケン長官は今回予定する電話会談について、ウクライナを巡る交渉ではないと述べた。
タス通信によると、ロシア外務省は会談設定について米政府から正式な接触はないとしている。