最新記事

野生動物

木によじ登るクマ、ワシの巣からヒナを連れ去る

2022年7月20日(水)12時40分
若道いつき
クマとワシ

(写真はイメージです) BEAR:ChristinaPrinn-iStock, EAGLE:BrianEKushner-iStock

<ハクトウワシは周囲を飛び回り、必死に阻止を試みたが......>

先週水曜、樹上に築かれたワシの巣を大きなクマが襲う衝撃的な映像がTikTok上に公開され、ユーザーたちを戦慄させた。

カナダ・サスカチュワン州北部で釣り旅行をしていたヒューデック(@adamjhudec)が撮影した動画は、(20日の時点で)3500件以上のコメントを集めている。

最上部にあるハクトウワシの巣を目指してアメリカクロクマが大木をよじ登る間、親ワシとみられる成鳥が周囲を飛び回って注意をそらそうとしているのが分かる。しかし、クマは動じず、ついには巣に到達。ワシの子を捕まえて木を下り、森の中へと消えて行った。

ワシは世界最大級の鳥類で頂点捕食者だ。丈夫な脚、強力な爪、大きな鉤状のくちばしを持ち、翼は広げると2.5メートルにも及ぶ。

肉や魚を主食とし、食物連鎖の頂点に立つワシが他の動物に狙われることは少ないが、それでも危険な目に遭うこともある。一羽でいる幼鳥や弱った成鳥がクマやオオカミ、ライオン、ワニ、カラスといった外敵に襲われるのだ。

今回脅威となったアメリカクロクマは北米の森林に生息し、木登りを得意とする。山や沼地でも見られる。ベリー類や木の根、サーモンに加えてシカなどの動物も捕食する雑食性だ。

動画を視聴したあるユーザーのジョークは、多くの視聴者の疑問を代弁している。

「ワシがヒナを連れて飛んでいかないのが不思議。絶対できたのに。親とクマはグルだったのでは」

また、別のユーザーは「見ていて悲しいけど、すごいビデオだ」と感想を述べた。

【衝撃映像】クマがワシの子を拉致する瞬間

20250128issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月28日号(1月21日発売)は「トランプの頭の中」特集。いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、キューバのテロ支援国家指定解除を

ワールド

シリア指導者、トランプ大統領就任に祝意 関係改善に

ワールド

トランプ氏、AIリスクに対応するバイデン氏の23年

ワールド

トランプ氏、米貿易赤字是正へ政府機関に指示 中国と
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    メーガン妃とヘンリー王子の「山火事見物」に大ブーイングと擁護の声...「PR目的」「キャサリン妃なら非難されない」
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 8
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 9
    台湾侵攻にうってつけのバージ(艀)建造が露見、「…
  • 10
    身元特定を避け「顔の近くに手榴弾を...」北朝鮮兵士…
  • 1
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 2
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中