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食品長時間放置しても、炙っても溶けない中国のアイスクリーム...健康への悪影響は?
Ice Cream Brand Stirs Controversy Over Products That Don't Melt
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<中国で「アイスクリーム界のエルメス」と呼ばれる高級アイスが、あまりにも溶けなさすぎるとして健康への悪影響を懸念する声が上がっている>
中国の高級アイスクリームブランドのアイスキャンディーが、「超高温にさらしてもぜんぜん溶けない」として物議を醸している。火であぶられても溶けないアイスキャンディーの動画が、インターネット上で急速に広まっているものだ。
■【動画】ライターの火でも、長時間放置でも溶けない中国のアイスクリーム
中国共産党機関紙人民日報系のタブロイド「環球時報」によれば、7月5日にソーシャルメディア上に出回った動画には、アイスキャンディーを下からライターの火であぶる様子が映っている。炎の温度は、約2200℃に達しているとみられる。
この動画を受けて消費者の間では、アイスが溶けないようにするために使われている添加物について、その安全性を懸念する声が多く上がった。
この「溶けないアイス」は、2018年に林盛が創業した高級アイスクリームブランド「鍾薛高(Chicecream)」(本社は上海)の製品だ。同社はインターネット上に複数の動画が投稿されたことを受けて、6日に声明を発表。自社の製品は、国の安全基準に従っていると説明し、警察の捜査に協力する意向を示した。
アジア・ニュース・ネットワークの報道によれば、鍾薛高は中国版ツイッターの「微博」に投稿した声明の中で、「焼いたり、乾燥させたり、温めたりしてアイスクリームの品質を評価するというのは、科学的ではないと考える」と述べた。
アイスクリーム界のエルメス
同社の声明は、動画に映っているソルト・ココナッツ味のアイスには乳固形分が40%含まれているとし、これは国の基準である「20%以上」を大幅に上回る値だと主張する。
ただ一部の消費者からは、このアイスにはさまざまな種類の乳成分が使用されている一方で、増粘剤としてカラギナンが使用されていることに懸念の声が上がっている。
科学専門誌「サイエンティフィック・アメリカン」によれば、カラギナンは食品業界で増粘剤として一般的に使用されており、何世紀も前から伝統的な料理に使われてきた。ブリテン諸島原産の紅藻類から抽出される多糖類だ。
鍾薛高のアイスは最も高いもので10ドル近くすることから、「アイスクリーム界のエルメス」と呼ばれることが多い。