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中東トルコ、イラク北部に対テロ作戦の攻撃 観光客8人死亡
イラク北部のクルド人自治区ドホーク州で、トルコ軍による攻撃があり、観光客8人が死亡、23人が負傷した。写真はイラクのザーホーにある病院前に集まる治安部隊(2022年 ロイター/Ari Jalal)
イラク北部のクルド人自治区ドホーク州で20日、トルコ軍による攻撃があり、観光客8人が死亡、23人が負傷した。
イラク国営テレビによると、攻撃を受けたのはトルコとの国境地帯にある山岳リゾート地のザーホーで、激しい砲撃を受けたという。
イラクの内閣は外務省に対し、バグダッドに駐在するトルコ代表を呼び出し、攻撃に抗議するよう指示。アルカディミ首相は「トルコ軍がイラクの主権をあからさまに侵害した」とツイッターに投稿し、サリフ大統領も攻撃を非難した。
自治区の保健相は声明で、死者には1歳の子どもも含まれると明らかにした。
トルコ外務省は今回の攻撃で犠牲者が出たことは遺憾とする一方、同国が非合法武装組織クルド労働者党(PKK)などに対する対テロ作戦で民間人の犠牲や文化的遺跡の損傷を避けるために最大の注意を払っていると述べた。
トルコはイラク北部で定期的に空爆を行い、PKKやシリアのクルド人武装組織YPGに対する攻撃を続けている。トルコは両組織をテロ集団と見なしている。