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イギリススコットランド自治政府首相、独立巡る住民投票計画を近く発表
スコットランド自治政府のスタージョン首相は14日、英政府の同意なしに独立の是非を問う新たな住民投票を進める方法について、詳細を説明する準備がほぼ整ったと明らかにした。写真は6月14日、エジンバラで撮影(2022年 ロイター/Russell Cheyne)
スコットランド自治政府のスタージョン首相は14日、英政府の同意なしに独立の是非を問う新たな住民投票を進める方法について、詳細を説明する準備がほぼ整ったと明らかにした。
スコットランドで野党となっているジョンソン英首相の保守党は、55%の反対票で独立が否決された2014年の住民投票でこの問題は決着したとして投票の再実施に強く反対している。
しかし昨年のスコットランド議会選挙で独立支持派が過半数を獲得。スタージョン氏は2度目の住民投票に向けた計画を推進する「議論の余地のない民主的な負託」を受けたとしている。
ジョンソン首相は投票を認めるスコットランド法30条に基づく命令の発動を拒否しているが、スタージョン氏は2023年末までに実施したい意向だ。
同氏は「スコットランドで民主主義を守るためには必要であれば30条に基づく命令なしで前に進む道を切り開かなければならない。合法的な方法で行う必要がある」とし、「近く議会で重要な発表を行う」と述べた。
ジョンソン氏は政府の立場に変わりはないとし、景気回復や生活コスト高への対応に注力する方針を示した。