拳銃の売買を全国的に凍結へ 米国よりはるかに厳格なカナダの銃規制
2019年のアンガス・リードの調査によると、カナダではほとんどの銃が農村部にあり、狩猟や娯楽としての射撃で使われている。
発砲事件による死者数
ワシントン大学の健康指標評価研究所(IHME)の2021年の分析によると、カナダは銃器による殺人が10万人あたり0.5人で、米国は同4.12人だった。
最近の乱射事件
1989年:ケベック州モントリオール大で女子学生14人が死亡
1992年:モントリオールのコンコルディア大で教授4人が同僚に撃たれ死亡
2006年:モントリオールのドーソンカレッジで女性1人が死亡、19人が負傷
2016年:サスカチワン州ラロッシュで10代の若者が4人を殺害
2017年:ケベック市のモスクで銃撃事件が発生し、6人が死亡
2020年:ノバスコシア州ポータピックで、偽のパトカーを運転していた犯人が13人を射殺、放火で9人を死亡させた
規制強化への反発
世論調査会社レジェの2021年3月の調査によると、回答者の66%がカナダは銃規制を強化すべきだと回答した。
銃の権利擁護団体は今回の措置に反対している。カナディアン・コアリション・フォー・ファイヤーアームズ・ライツは新しい法案を「大きな不意打ち」と称した。
アルバータ州の銃器担当最高責任者、テリ・ブライアント氏は、政府が提案した拳銃販売の凍結は財産権や個人的な生活への「多大な侵入」に当たると指摘。政府による道徳的価値観の押し付けだと反発した。また、銃器の担当者を増やし、より迅速で徹底した審査を行うよう訴えた。
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