米Googleマップの中絶施設、4割がニセ医院 反対派が説得拠点へ誘導
2022年6月27日(月)17時30分
反面、中絶許容派の一部も過激な主張
一方で、中絶を肯定する人々のなかにも、極端な手段に訴える集団が存在する。中絶許容派による、ニセ医院の襲撃事件が相次いでいる。
東部ノース・カロライナ州の地方紙『カロライナ・ジャーナル』が報じたところによると、同州アッシュビルでは6月7日、中絶反対派が運営する拠点「マウンテンエリア妊娠サービス」が襲われた。施設の正面入り口のドアが破壊され、外壁全体が赤いスプレーで汚損されている。玄関前には「中絶が安全でないというなら、お前らも安全でない」とのメッセージが残されていた。
この一件に関し、中絶肯定派のテロ集団「ジェーンズ・リベンジ」が犯行声明を出している。同集団は声明を通じ、「基礎的な医療を求めただけで、長年批判を浴びてきた」「これ(襲撃)は警告にすぎない」と述べ、今後30日以内にすべてのニセ医院を閉鎖するよう要求した。同集団は5月にも別の拠点を襲撃している。
中絶を肯定あるいは否定するすべての人々が、このような極端な行動に出ているわけでは決してない。だが、おとりの検索結果に襲撃事件にと、アメリカの一部では中絶の是非をめぐり過激な応酬が繰り広げられている。
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