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安全保障英、スウェーデン・フィンランドと安保宣言に署名 有事に軍事支援
ジョンソン英首相は11日、北欧スウェーデンおよびフィンランドと欧州の安全保障強化に向けた新たな協定に合意したと発表した。写真はジョンソン首相(左)とスウェーデンのアンデション首相(右)(2022年 ロイター/Christine Olsson/TT News Agency/via REUTERS)
ジョンソン英首相は11日、北欧のスウェーデン、フィンランドと安全保障強化に向けた新たな合意文書に署名した。2カ国が攻撃を受けるなど有事の際は、英国が軍事支援を行うと表明した。
英国は新たな宣言を「防衛・安全保障協力における変革」と位置づけ、情報共有のほか、合同軍事訓練・演習や軍事力配備が強化されると説明した。
ジョンソン氏はフィンランドの首都ヘルシンキで開かれた記者会見で、宣言は有事の際の相互支援を規定しており「軍事支援が含まれる」と述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、スウェーデンとフィンランドは北大西洋条約機構(NATO)に加盟する見込み。ただ、加盟手続きは長い場合1年かかる可能性があり、手続き期間中に脅威にさらされる可能性を両国は懸念している。
フィンランドのニーニスト大統領はNATO加盟によってロシアを挑発することにならないかとの質問に対し、加盟の決定に向かわせたのはロシアのプーチン大統領だと応じた。
ジョンソン首相は、支援の形について「相手国の要請次第」と述べた。また、NATOは防衛同盟だと強調。「NATOは誰にも脅威をもたらしていない。相互防衛がその存在目的だ」と語った。
ジョンソン首相の報道官によると、先に開かれたスウェーデンのアンデション首相との会談では、ロシアのウクライナ侵攻によって国際安全保障の構造が根本的に変化し「プーチン氏との関係は決して正常化できない」との見解で一致した。
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