「お前の体は俺のもの」と中絶権支持派を煽る男の動画が話題に
「私の体に禁止令を近づけるな」のプラカードを掲げて行進するデモ参加者(5月5日) Mike Segar-REUTERS
<中絶の権利を訴えるデモ参加者らに対し、「選択肢はない」と不敵な笑みを浮かべる男>
人工妊娠中絶の権利を支持するデモ参加者らに向かって、耳を疑うような言葉を浴びせる男の動画が物議を醸している。
アメリカでは2日、1973年に中絶を合法化した「ロー対ウェイド判決」を覆そうとする連邦最高裁内の意見をまとめた判決草案がリークされた。週末にはこれに反対するデモが全米の都市で行われた。
ニューヨークでもセント・パトリック大聖堂の前に抗議者が多数集まり、中絶が全米で合法的な選択肢であり続けるよう訴えた。映像からは、「教会でなく、州でもなく、人々がその運命を決めなければならない」というチャントが聞き取れる。
一方、大聖堂の入り口付近では様相の異なる男たちがデモ参加者らを煽っている。"アメリカ・ファースト"の帽子をかぶり、ニューヨーク市消防局(FDNY)の記章入りのスウェットを着た男は「俺がその人々だ」「選択肢はない」と演説調で応戦。
「お前の体は俺のものだし、お前は俺の赤ちゃんを産むんだ!」
ニューヨーク市消防局の広報担当者は本誌に対し、この男は同署の隊員ではないと回答している。活動家のエイミー・シスキンドがツイッターに投稿したこの映像は(10日の時点で)1.2万以上のリツイートを記録。ソーシャルメディア上では、怒りの声が広がっている。
"You have no choice. Not your choice, not your body, your body is mine."
— Amy Siskind (@Amy_Siskind) May 8, 2022
This is where we are headed folks!
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