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報道ピュリツァー賞、ウクライナの記者たちに特別賞 公益部門にワシントン・ポスト

米コロンビア大学は、メディアや文学などの分野における功績をたたえるピュリツァー賞を発表し、特に注目度が高い「公益」部門ではワシントン・ポスト紙による昨年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件に関する報道を選んだ。写真は2021年4月、印ハリドワールで、ヒンズー教の宗教行事クンブ・メーラの沐浴の準備をする聖人ナガ・サドゥー。同賞の「特集写真」部門を受賞したロイター写真の一枚(2022年 ロイター/Danish Siddiqui)
米コロンビア大学は9日、メディアや文学などの分野における功績をたたえるピュリツァー賞を発表し、特に注目度が高い「公益」部門ではワシントン・ポスト紙による昨年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件に関する報道を選んだ。またニューヨーク・タイムズ紙は「国内報道」「国際報道」「批評」の3部門で受賞。ロイターはインドの新型コロナウイルス大流行の惨状を伝えた写真が「特集写真」部門に選ばれた。
ピュリツァー賞管理者のマージョリー・ミラー氏は、ワシントン・ポスト紙の受賞理由について「説得力のある言い回しと生き生きとした説明により、米国で最も暗い日々を人々に徹底的かつ断固とした形で理解させた」と述べた。
また同賞理事会は「ウクライナのジャーナリスト」に特別賞を授与。ロシアのプーチン大統領による冷酷な侵攻とロシア国内でのプーチン氏の政治宣伝の中で、勇気と忍耐を持ち、真実を伝えようとする意思の強さを称賛した。
その上で理事会は、今は世界中で報道関係者が試練と危険にさらされているとの懸念を示し、ウクライナの戦争で12人のジャーナリストが死亡したことなどを指摘した。

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