トランプはいまだ健在か? 実力試される共和党予備選
フロリダに拠点を置き、トランプ氏とつながりのあるロビー会社バラード・パートナーズのジャスティン・セイフィー氏は「彼の権力基盤は、全米の何千万人もの不満を抱えた有権者だ」と指摘。「彼の支持する候補者がどうなろうと、彼が24年の共和党指名候補の筆頭であることに変わりはないだろう」と語った。
トランプ氏の広報担当者はコメント要請に応じなかった。
トランプ派候補
トランプ氏は4月15日、自身を痛烈に批判してきたベンチャーキャピタリストで作家のバンス氏を支持し、オハイオ州の共和党員を驚かせた。40人以上の共和党関係者は、トランプ氏を批判した経歴が民主党の対立候補による攻撃材料になるとして、バンス氏を支持しないようトランプ氏に書簡で求めていた。
トランプ氏の支持を受け、フォックス・ニュースが行った世論調査では、バンス氏が前回から支持率が12ポイント上昇し、予備選有権者の23%の支持を得たのに対し、対立候補のジョシュ・マンデル氏は2ポイント減の18%。しかし、25%の有権者が「未定」と答えている。
ペンシルベニア州では、4月9日にトランプ氏がオズ氏を支持したことでも世論調査はほとんど変わらず、最新の調査では元ヘッジファンド最高経営責任者(CEO)のデービッド・マコーミック氏と拮抗している。
先週発表されたモンマス大学の世論調査では、ペンシルバニア州の共和党員の61%がマコーミック氏に投票する可能性が「非常に高い」と答えたのに対し、オズ氏は51%だった。
ノースカロライナ州では、トランプ氏が支持するテッド・バッド氏がライバルのパット・マクロリー元知事をリードしているが、混戦のため7月の決戦に持ち込まれる可能性がある。
ジョージア州では、地元紙が最近発表した世論調査によると、パーデュー氏はケンプ氏に20ポイントほど遅れをとっている。
反トランプ派の共和党員ジェフ・ダンカン副知事は「他の地域が何を目にすることになるのか、ジョージア州はその試験場になるだろう。ページをめくる時だ」と語る。
トランプ氏のパーデュー氏への信頼も揺らいでいるようだ。3月に行われたジョージア州の集会で、トランプ氏はパーデュー氏に向かってこう言い放った。
「デービッド(・パーデュー氏)、知事になれることを期待している。さもなければ、今夜はとんでもなく時間を無駄にしたことになる」。
(Alexandra Ulmer記者、Jarrett Renshaw記者)
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