ロックダウンが生んだ人に優しい食料品店
“We Run a Community Grocery”
買い物をするには5ポンド(約 820円)の年会費を払ってメンバーになる。ショッピングカートには新鮮な果物・野菜を5点、缶詰や箱入り食品を7点、ほかにパン、卵、牛 乳、冷凍食品などを入れることができ、料金は3ポンド。一般の店だと ポンド(約6580 円)くらいになる買い物だ。 これを週に2回できる。
1号店が成功を収めた後、 イギリス各地の教会と手を組 み、店舗を増やすことにした。 6週間に1店のペースで新し い店を開き、今では全国で14店。さらに9店が開店予定だ。
パンデミックは社会に大きな分断を生んだ。食料品やガス代などが値上げされ、貧しい人々の暮らしはさらに厳しくなった。だからこそ私たちは前を向き、彼らを支えたい。
私は30年前、ファッション業界で働いていた。しかし今は、どんなにうまい儲け話があっても、あの頃に戻りたい とは思わない。巨額の年俸で他の慈善団体のCEOに誘われても、関心などない。ほかのことはやらないし、お金では動かない。そう言えることを少しだけ誇りに思う。

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2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
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