最新記事

ジョニー・デップ

デップの元妻は「演技性パーソナリティ障害」と専門家

What Is Histrionic Personality Disorder? Amber Heard Court Diagnosis Explained

2022年4月28日(木)17時15分
トーマス・キカ

同クリニックはさらに、演技性パーソナリティ障害の特徴として、自分が場の中心にならないと満足しない、後先を考えない発作的な言動が目立つ、自分の外見を異常なまでに気にする、人間関係が長続きしない、注目を浴びるために自殺をすると脅すか、自殺を企てるといった傾向を挙げている。

デップは2018年12月にハードがワシントン・ポストに寄稿した意見記事で名誉を傷つけられたとして訴訟を起こした。この記事でハードは、デップの名前こそ出していないものの、明らかにデップが加害者と分かる形で、2015年から2017年まで続いた結婚生活で酷いDV(家庭内暴力)を受けたと告発した。

ハードの告発は事実無根であり、それにより俳優としてのキャリアと評判が毀損されたとして、デップは5000万ドルの損害賠償を請求している。また、自分たちの結婚生活ではハードのほうが虐待的だったとも主張している。

本誌はハードの弁護団にコメントを求めているが、回答は得られていない。

ハードの告発により、デップはワーナー・ブラザースの映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズのゲラート・グリンデルバルド役を降板することになった。一方、同じワーナー製作の映画『アクアマン』でスーパーヒーローの相棒・恋人のメラを演じたハードは、来年3月に公開されるシリーズ第2弾『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』でもメラ役を続投している。デップのファンらが、同シリーズからハードを降板させるよう声を上げたが、今のところその訴えは実っていない。

202404300507issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ブルックフィールド、再生可能エネでマイクロソフトと

ビジネス

焦点:揺れる米国市場、運用会社は欧州・新興国への資

ワールド

パナマ運河の水位低下、エルニーニョと水管理が原因=

ビジネス

ビットコイン5万8000ドル割れ、FOMC控え 4
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 8

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 9

    衆院3補選の結果が示す日本のデモクラシーの危機

  • 10

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中