「どうせいずれは皆死ぬ」「それでも我々は天国に行ける」ロシアTV、核攻撃前提のプロパガンダ?
Russian State TV Comforts Viewers on Nuclear War: 'We All Die Someday'
ソロビヨフは26日の番組の中で、西側諸国が供与した兵器がウクライナに輸送されていることにも触れ、こう問いかけた。「なぜロシアは、兵器の積み込みが行われているイギリスの輸送拠点を攻撃しないのか」
これに対して、同番組に出演していたもう一人のゲスト、モスクワ国立大学国際機関・世界政治過程学部長のアンドレイ・シドロフは次のように答えた。「攻撃するなら、イギリスよりもアメリカを標的にすべきだろう。最終的な決断を下しているのは、ロンドンではなくワシントンだ。本当の意味での欧米の中心を攻撃したいなら、ワシントンを狙うべきだ」
米国家安全保障会議(NSC)の元欧州・ロシア担当首席顧問であるフィオナ・ヒルは、26日に出演したポッドキャストの番組「タイムズ・ラジオ」の中で、プーチンがウクライナで核兵器を使用する可能性は十分にあり得るとの見方を示した。
「もちろん、彼(プーチン)がそうする可能性はある。それに彼は、レトリックの上で既に核兵器を使用している」とヒルは述べた。「彼は私たちとロシアとの関係を、これまで経験したことがない次元に持ち込んだ。冷戦時代でさえこんなことはなかった。旧ソ連は実存が脅威にさらされる極限の状況では大量破壊兵器を使う方針を掲げていたが、それでもこんなことにはならなかった。しかも今のロシアは、実存の脅威に直面していない」
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