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ウクライナ情勢ロシア、国連人権理事会の資格停止めぐり一部の国を恐喝か

ロシアは国連総会で予定されている国連人権理事会におけるロシアの理事国資格停止を求める決議案の採択について、賛成票を投じたり棄権した場合には、二国間関係に影響を与える「非友好的な意思表示」と見なすと警告した。写真は3月、ジュネーブで開催された国連人権理事会で撮影(2022年 ロイター/Denis Balibouse)
ロシアは国連総会で予定されている国連人権理事会におけるロシアの理事国資格停止を求める決議案の採択について、賛成票を投じたり棄権した場合には、二国間関係に影響を与える「非友好的な意思表示」と見なすと警告した。ロイターが関連文書を入手した。
欧米などは、ロシアによるウクライナでの民間人殺害をめぐり、人権理からのロシア追放を求めている。国連総会は7日、人権理におけるロシアの理事国資格を停止するための決議案を採決する。
国連総会で投票参加国の3分の2以上の賛成が得られれば、資格停止が可能。棄権票や無投票は除外される。人権理は47カ国からなり、理事国の任期は3年。ロシアの任期は23年まで。
ロシアの国連代表部は、一部の国に送った文書で「反ロシア的な決議に反対を表明する」よう促した。「決議案への支持だけでなく、棄権や無投票もロシアに対する非友好的な意思表示と見なされる」と伝えた。何カ国がこの文書を受け取ったかは明らかでない。
米国連代表部のオリビア・ダルトン報道官は6日「ロシアがあからさまに、公然と、人権理の資格停止に投票する国を脅していることは、ロシアの人権理の資格が、直ちに停止される必要があることのさらなる証拠に過ぎない」と述べた。

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