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人権問題米、ロシアの国連人権理事会の資格停止要請へ 総会で週内採決も
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米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は4日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊のブチャで民間人とみられる多数の遺体が見つかったことを受け、ロシアの国連人権理事会のメンバー資格停止を国連総会に求める意向を明らかにした。ブチャで2日撮影。提供写真(2022年 ロイター/Konstantin Kuzhelniy via REUTERS)
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は4日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊のブチャでロシア軍撤退後に民間人とみられる多数の遺体が見つかったことを受け、ロシアの国連人権理事会のメンバー資格停止を国連総会に求める意向を明らかにした。
トーマスグリーンフィールド大使は「ロシアの人権理事会への参加は茶番」で「間違っている。そのため資格停止に向け国連総会で採決する時期と確信している」とし、週内に採決を実施することを目指していると語った。
決定には、193加盟国の3分の2の支持を獲得する必要がある。
トラス英外務相もツイッターへの投稿で、ブチャで民間人とみられる遺体や集団墓地が発見されたことを「戦争犯罪の強力な証拠」と強調。「ロシアは国連人権理事会のメンバーにとどまることはできない」とし、「ロシアの資格を停止する必要がある」と述べた。
ロシアのジュネーブ国際機関代表部のガティロフ大使は大多数の支持を取り付ける可能性は低いとし、「米政府は国連人権理事会を含む国際機関からのロシア排除もしくは資格停止を目指し、ウクライナ危機を自らの利益のために利用している」という見方を示した。
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