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ウクライナ情勢ロシア軍の大半、チョルノービリから撤退 放射能汚染された場所での活動が士気低下に?
ウクライナの原子力発電公社、エネルゴアトムは31日、ロシア軍が占拠していたチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から撤退し、数人を残して大半がベラルーシ国境方面に向かったと発表した。2017年4月撮影(2022年 ロイター/Gleb Garanich)
ウクライナの原子力発電公社、エネルゴアトムは31日、ロシア軍が占拠していたチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所から撤退し、数人を残して大半がベラルーシ国境方面に向かったと発表した。
ロシア軍が同原発を占拠した後も、ウクライナ側のスタッフによる保守管理は継続していた。これらのスタッフによると、ロシア軍は31日、撤退の意向を表明した。
残る人員の数など詳細は不明。ロシア当局からのコメントは得られていない。
ロシア軍は、チョルノービリで働く人が住む近隣の都市スラヴィティチからも撤退したという。
エネルゴアトムはさらに、ロシア側がチョルノービリを防御する責任をウクライナに返還することに正式に同意したと明らかにし、チョルノービリの上級職員やロシア軍当局者らが署名した同意文書をオンライン上で共有した。
ロイターはこの文書の信頼性について確認していない。
また、エネルゴアトムは、チョルノービリ周辺の放射性物質で汚染された「赤い森」にロシア軍が塹壕を掘っていたという情報を確認。放射線への懸念から「兵士の間で暴動が始まりそうだった」とし、これがロシア軍の予期せぬ撤退の背景だった可能性を示唆した。
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