怒れるウクライナ市民たちが丸腰でロシア戦車に立ち向かっている
欧州最大の原子力発電所を守れ
一方、南東部エネルホダルの町では、数百人から数千人規模の住民が路上に集結し、ロシア軍の侵攻ルートを塞いだ。パッカー車など大型車両を配したバリケードも造られている。人々が守りを固める通りの先には、ヨーロッパ最大の原子力発電所であるザポリージャ原発が構える。
エネルホダルのドミトロ・オルロフ町長は、「我々はロシア人たちが町に足を踏み入れることを許さない」「これぞエネルホダルの女と男たちが町を守るやり方だ」と述べ、6基の原子炉をもつ世界第3の原子力発電所を守る決意を示した。
ベラルーシの政治家・ジャーナリストであるフラナク・ヴィアチョルカ氏が映像を自身のTwitterで空撮映像をシェアした。
In the Ukrainian city of Energodar, Zaporozhye region, residents blocked the roads to the town to save the nuclear power plant. "We won't let Russians take a step in the city," Energodar Mayor Dmytro Orlov said. The resilience and courage of the Ukrainian people are incredible. pic.twitter.com/yOTcWYOs8d
— Franak Viačorka (@franakviacorka) March 2, 2022
ザポリージャ原発をめぐっては情報が錯綜している。一時、ロシア軍が原発周辺を制圧したとの報せが報じられた。続いて日本時間3月3日午前1時ごろ、ウクライナ・インターファクス通信はこれを否定する内容の報道を行った。
原発プレスセンターの代表はメッセージアプリのTelegramを通じ、施設への行軍を住民が食い止めたと発表した。メッセージは、「エネルホダルの住民たちは団結し、長さ数キロにも及ぶ列を成して問題の軍勢に対峙しました。原子力発電所の作業員と一般の住民たち、何千人もの人々です」と述べ、住民の健闘を称えている。